ラスト30分は監督の 「舐めんなよ!!」 というめちゃくちゃエネルギッシュなメッセージを物理的に見せられて 凄かった。
「かわいい」が→「暴走」して→「阿鼻叫喚」 まさかこんなに文字通りだとは思いませんでした笑
公開初日に観てきました。私が観た回は女性客が多い印象で座席の両隣も女性でした。普段ホラー系とスプラッター系は観ないタイプですが、現実離れした設定のせいか個人的には全然大丈夫でした。デミムーアの怪演も光りますが、対となるマーガレットクアリーの存在感、演技も素晴らしかったです。 柿沼さん同様、私も笑いながら観ましたし隣の方もよく笑っておられました。女性性にかなりフォーカスされた作品ですが、出てくる男性にマジでマシな奴が一人もいないのが男性的にはどう映るのか気になりました。細かいディテールの部分は排除しながら、力技で操縦しきる感じが個人的にはあまり好みではありませんでしたが、飽きることなく楽しめたのは確かです。 もし自分がサブスタンスを利用する場合、自分自身が若返らないのなら意味がないと思ってしまいそうです。自分の若かりし頃にそっくりな存在が出てきたならまだ分かるのですが......異なる自我を持って生まれるのは、なんだか一人の人間というより親子みたいでした。 面白いシーンは沢山ありましたが、お婆ちゃんになっている筈なのに廊下を猛ダッシュできるとか、説明は足りないのにいつ電話を掛けてもちゃんと出てくれるサブスタンスの売人とかも地味に面白かったです。 元々は女優をやられていた監督の実体験を元にしたと聞きました。過去にあった悲しいこと腹の立つことを、ここまでエンタメ化して笑い飛ばせる強さに脱帽です。 他の方のご意見でこの作品を笑って見られるのは男性ならではというのを拝見しました。確かにデニスクエイドが演じた役は実在する人物を元にしており、擁護するつもりはありませんが、男性像をいっしょくたにして表現をコントロールすることは差別的ではないのか、彼らの痛みには無頓着でいいのかは考えなければならないと思います。これは両性が抱える「在り方」や「らしさ」への挑発であり、断罪することには何の学びもない気がします。 長文失礼しました。引き続き解説動画楽しみにしております!
(あくまでも個人の感想ですが)最初はルッキズム、エイジズム、男性社会に対するアンチテーゼ的な作品だと思いましたが、よく考えると実は美や若さに執着する女性に対する啓発的作品なのかなと感じました。 ルッキズムは本来、容姿の優劣が意味を成さない環境において、容姿が求められる事が問題であり、市井といわゆる芸能界は並列で語られるべきではないのかなと。 エリザベス自身も若い頃はスーのようにベテランを追い出した事で名声を得て贅沢な暮らしが出来ているのであり、その道を選んだのは本人の意思(のはず)です。いわば"ルッキズム"的社会文化の上に成り立った成功とも言えるわけで。 またエリザベスは内面が描かれる一方、スーは描かれず、ただ綺麗で若いだけの教養も自制心もない愚かな女性として描かれており、人間的な魅力は皆無に感じました。 しかしこの作品を観るとデミムーアにオスカー取って欲しかったなと思います笑
やっぱり男性と女性だと笑える、笑えないの違いが出ますね。最後の血液ぶっかけ阿鼻叫喚にはさすがに笑ってしまいましたが、この映画はやっぱり女性にとっては現実と地続きの地獄で、笑えないシーンがとても多かったです😭
否定などではなく、笑っちゃうという感想がとても男性的だと思いました 一番笑えたのはエアロビクスの番組の視聴率がえぐい高かったところです モンストロを可愛い、と思うのもある意味でエリザベスをルッキズム的に消費していることの表しになりそうですね
自分もこのジャンルが苦手で、終始目を覆いながらかろうじて見ましたが、満足感がありました
ルッキズム批判しつつソレに迎合してより強く美を求める女性に警告しつつソレはソレとしてモンスター暴れさせてぇ〜!!デミ・ムーア最高!!!みたいな映画だった
徹底レビューお待ちしてました!私はだいぶ偏った見方ですが、エリザベスとスーは何処か母と思春期娘のようであり血みどろ親子喧嘩の果てに「自分を大切に」 という言葉が母体=産みの親を大切にという言葉にも変換できるなと感じました。暴力での解決はどちらにしても悲劇しか生まないよというメッセージと捉えました。
モンストロの背中にデミ・ムーアの顔が付いていて、それは常に後ろを見ているし鏡を直視できないというのが皮肉
自分の価値を確かめるためにフレッドと食事の約束をするも、マーガレットと比較した自分が惨めに見えて、結局食事に行けなかったシーンが1番胸が苦しくなったところ。 終盤お婆ちゃんなってからの全力ダッシュやらモンスターの血のシャワー、顔だけで動くシーンは笑ってしまった。 センシティブなテーマに加えてグロ詰め込み放題なのに、コメディ要素も入ってて絶妙なバランスで出来てる作品だなと思いました。 鏡、周囲の反応、シャワーのシーン、廊下など、陰と陽が様々なところで取り入れられていて、この対比が本作品の象徴だと感じました。 「みんなあなたを好きになる」がエリザベスにとってもスーにとってもある意味呪いの言葉になって、ここまできてしまったんだな。
柿沼さんのサブスタンス動画待ってました!!
鑑賞しましたが、自分自身がイマイチに感じていることがどうも言語化できなかったけど、こちらの動画を拝見したらすっきり腑に落ちましたしました。ありがとう。
2度目のルール破りで、片足が老化と固着で動かなくなるあたりまではリアリティがあって目を細めて見てたんですが、ルール度外視した後、瀕死なのかと思いきや滅茶苦茶動くようになってて、これはそういう映画だ!って楽しめた気がします😂
クライマックスからラストにかけての展開は切なさと不思議な爽快感が押し寄せてきてとても良かったです✨ 柿沼さんの広く柔軟なご感想を伺って映画体験がさらに豊かになりました!🙌
待ってました!!
喜劇だったかなぁ 確かに最後は振り切りすぎてて爆笑した。 でも基本的には、ルッキズム社会における美的感覚に対する"老い"の残酷さとか、若さへの渇望を描いた悲劇だったと思う
モンストロエリザスーてなんか言いたくなる
面白かったけど、個人的にはコメディー要素がメッセージ性を薄くしちゃってるかな、と思った。前半のテンションでいけば、かなり色んな人に自分の持ってるルッキズム感に対して痛く刺さったと思うのに半ば後半からのコメディ感で前半の記憶ぶっ飛んでしまった 笑 色んな映画がレファレンスにされてる映画でしたね!シャイニングのオマージュもたくさんあったし、監督確実にキューブリックマニアですよね。
@すずの-t9e